こんにちは、ギョギョライターです。
SHIMANOからキャンプ用クーラーボックスである「アイスボックス」(ICEBOX)が登場しました。
釣具メーカーが、色付のデザイン重視のクーラーボックスを出すのは僕としては実はすごく注視しているところでありまして。
昔から僕はクーラーボックスは何故汚れやすい白ばかりなんだろう?と思っていました。
この流れ、他釣具メーカーも続くのか?
この記事ではアイスボックスのレビューでは無く、アイスボックスは釣りでも使えるのか考察しています。
釣りやキャンプでアイスボックスの購入を検討されている方への考え方の一つとして参考になれば幸いです。
シマノ アイスボックスとは
釣り場という過酷な環境下で培ったノウハウにキャンプシーンを想定した機能を追加した抜群の保冷力の超高性能クーラーボックス。
特徴として抜群の保冷力により壁が比較的薄い為、外寸に比べて容量が大きい。左右どちらからでも蓋の開け閉めが可能。
僕がスペック上でのみ判断したところの感想としては、釣具のクーラーボックスをキャンプでも使えるようにカッコイイ色合いにした印象で、特段キャンプに特化した性能がついている感じはしない。
強いて言えば、両側開きの蓋はキャンプ用クーラーではめづらしく、使い勝手がよさそう。
クーラーの色を白から変えるだけで一気にかっこよくなるだけでなく、汚れが目立たなくなるのも良い。
用量とサイズ(内寸・外寸)
アイスボックスの容量サイズは22Lと30Lの2種類のラインナップのようで、小さい方と大きい方で分かりやすい。
では内寸・外寸の比較画像があったので見てみましょう。
22Lと30Lの内寸比較
2ℓペットボトルの高さが約30cm程度なので、どちらもアイスボックスには立てて入れる事は出来ません。(寝かせれば入ります。)
内寸は若干尻つぼみ型で、底部に行くにしたがって少し寸法が縮まりますが、アイスボックス意外のクーラーも大体こんな感じなのでこういうもんでしょう。
22Lと30Lの外寸比較
高さは18mmの差なのでそこまで変わらなく、幅と奥行きが50mmほど変わるようです。
グレードラインナップ
アイスボックスには各容量ごとにグレードが4種類用意されているのですが、そのグレードごとに色が固定されています。つまり
という事になり、いい意味でも悪い意味でもグレードが客観的に分かります。
最上級グレードは「カーキ」なのですが、このチョイスはキャンパー心理を狙ってますねシマノさん。
22Lのグレードラインナップ
小さいほうの22Lのアイスボックスのグレード一覧表です。
低いグレードから表示します。
グレード | 名称 | カラー | 重量 | 断熱構造 | 最大氷保持期間 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
低 | VL | ミディアムグレー | 3.7kg | 発泡ポリスチレン | 3日間 | 14,500円 |
中 | ST | サンドベージュ | 4.2kg | 発泡ウレタン | 3.5日間 | 18,000円 |
高 | EL | チャコール | 4.8kg | 3面真空パネル+発泡ウレタン | 4.5日間 | 29,000円 |
最上位 | PRO | カーキ | 5.7kg | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | 6.5日間 | 50,000円 |
最上位グレードであるPRO以外は、蓋部分は発泡ポリスチレン断熱材です。
30Lのグレードラインナップ
大きいほうの30Lのアイスボックスのグレード一覧表です。
低いグレードから表示します。
グレード | 名称 | カラー | 重量 | 断熱構造 | 最大氷保持期間 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
低 | VL | ミディアムグレー | 4.8kg | 発泡ポリスチレン | 4日間 | 16,000円 |
中 | ST | サンドベージュ | 5.3kg | 発泡ウレタン | 4.5日間 | 19,500円 |
高 | EL | チャコール | 6.1kg | 3面真空パネル+発泡ウレタン | 6日間 | 31,000円 |
最上位 | PRO | カーキ | 7.7kg | 6面極厚真空パネル+発泡ウレタン | 10日間 | 53,000円 |
こちらも最上位グレードであるPRO以外は、蓋部分は発泡ポリスチレン断熱材です。
最強の保冷力は最上級グレードのみ
さて、このシマノのアイスボックスが「釣り用のクーラーボックスは高性能」といわしめている所以が、6面極厚真空パネルを採用した最強の保冷力である。
※全面真空パネルのクーラーはアウトドアブランドでは存在しないと思われる。
ただし、6面極厚真空パネルは最上級グレードのみとなっている為、謳い文句である超高性能クーラーボックスを体感するには最低でもELグレード以上を選択する必要がある。
低グレードのVL.STでは発泡ウレタンである為、多くの他メーカーのクーラーボックスとは大きな性能差は無いと思われます。
クーラーボックスの壁の部分には「断熱材」と呼ばれる物が入っています。
この断熱材によりクーラーの外の熱を遮断し、内部の冷気を保ちます。
従ってこの断熱材の性能が高いほど保冷力は向上します。
現在主流の断熱材は主に3種類あります。
・発泡ポリスチレン
・発泡ウレタン
・真空パネル
ポリスチレンに対し、発泡ウレタンは約1.5倍、真空パネルは10倍の断熱効果があるといわれています。
アイスボックスをキャンプで使うなら、どれでもOK
スペックが分かった所で、キャンプでアイスボックスを使用する時のおすすめの選び方パターンを。
基本的には低グレードでもOK
アイスボックスをキャンプで使用する場合には、キャンプはぶっちゃけそこまで保冷力は必要が無い為、好きな大きさと色で選んでもらえれば大丈夫です。
しいて言えば発泡ウレタンを使用している、中グレードの「ST」(サンドベージュ)あたりが性能、カラーリング共に、値段も2万円以下とキャンプにも合わせやすいと思います。
キャンプでは基本的にクーラーボックスは直射日光を避けますし、暑い夏は山など避暑地へ行くことが多いと思います。そうでなくても、ペットボトルを凍らせたりすれば1泊2日は問題無く持ちます。
仮に2泊3日以上だとしても、容量的にそもそも食料がそこまで入らないので長期キャンプ等では買い出しでの継ぎ足しが必要になるとおもわれ、氷も買い足せます。
オーバースペックを体感したいならPROグレードを
キャンプではそこまで保冷力は必要ないとは言いましたが、せっかくシマノの誇る釣りで培った最高の保冷力を体感したいという人はカーキ色のPROグレード一択です。
(EL以上のグレードにしないと、普通のクーラーボックスと保冷力は変わらない・・・。)
おそらく外寸の大きさに対する保冷力は真空6面パネルのこのクーラーは全クーラーの中でも上位に入る保冷力だと思います。
ただし先で触れた通りオーバースペック感はいなめないですし、5万円を出すとなるともっとサイズの大きいクーラーも選べるのでコスパが良いかというと微妙なところです。
保冷力がそこそこでも氷の量を増やせば保冷力も伸びますので。
ソロキャンプやバイクでのキャンプ等、クーラーの大きさに制限がある場合は氷の量を増やす事は出来ませんのでPROグレードかなとも思うのですが、その場合はわざわざ嵩張るハードクーラーよりもソフトクーラー等も選択肢が出てくるので、個人的にキャンプでのアイスボックスの使用用途を考えると、カーキ色が欲しい、もしくは圧倒的保冷力でニヤけたい人向けかなぁ。
アイスボックスを釣りで使うならELかPROがおすすめ
この記事の当初の疑問であった「シマノのキャンプ用クーラー、アイスボックスは釣りでも使えるのか?」の答えですが、全く問題無く釣りで使用できます。
キャンプと違い釣りでは夏場の炎天下にクーラーが晒される事もあるのでグレードはELかPROを強くおすすめします。
アイスボックスは色付のクーラーであり太陽熱を吸収し表面温度が上がり、保冷力低下の原因になる事を防ぐ為にも真空パネルを選択したい。
これによりカッコイイカラー&汚れが目立ちにくい&圧倒的保冷力=長く使えるクーラーボックスとなる。
そしてアイスボックスが釣りに使える理由として以下があります。
シマノ・フィクセル(30L)のスペック
こちらがフィクセルシリーズ(30L)のスペック一覧である。
外寸583×350×350、内寸440×250×260となっており、アイスボックスと全く一緒。
デザイン(ロゴとか)に若干の違いはあるものの、形、断熱材と一緒である。
大きく違うのはカラーラインナップと価格であり、アイスボックスはフィクセルと比較すると非常にリーズナブルな価格設定になっている事がわかり、非常にお買い得。
アイスボックスが一時期売り切れまくってた理由がわかる。
ただし、フィクセルのホワイトカラーの方が熱を吸収しづらい為にアイスボックスより保冷力は高いと言えます。
フィクセル30Lスペック
グレード | 名称 | 色 | 断熱材 | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
低 | ライト | ・ホワイト ・グレー | 発泡ポリスチレン | 4.8kg | 20,500円 |
中 | ベイシス | ・ホワイト ・ベージュ | 発泡ウレタン | 5.3kg | 25,000円 |
高 | リミテッド | ・ホワイト | 発泡ウレタン+3面一体型真空パネル | 6.1kg | 40,000円 |
最上位 | ウルトラプレミアム | ・ホワイト | 発泡ウレタン+6面極厚真空パネル | 7.7kg | 68,000円 |
釣り用クーラーにもカラーラインナップ文化を
シマノのアイスボックスが発売と聞いたとき、僕は少し心が躍りました。
やっと、釣り業界にも色付のクーラーが出だした!と思ったから。
でも、「キャンプ用」として発売したってことは、釣り用はずっと白色が続くんだろうか。
もちろん保冷力という点では「白色」が有利なのは全然理解出来るんですけどね。
ただ、クーラーボックスってかなり丈夫で正直壊れないギアの一つ。
僕の持ってるシマノのクーラーは15年前くらい前に買ったのだが、今だに全く壊れていない。
この様子じゃもう一生使えるだろう。
あえていうとすれば、クーラーの色が「白」なのでさすがに10年以上も使ってると汚れが目立ってくるんですよね。
以前はクーラーボックスといえば白色の物しか無かったからしょうがないのだが。
僕はキャンプ用のクーラーは中が黒で汚れの目立ちにくいスチールベルトクーラーを使用しています。
(※釣りには大きすぎて向いていません)
色付のクーラーは思ったよりも汚れにくく、劣化しにくく、釣りのクーラーも色付がいいなぁと。
もしこれからクーラーの購入を考えている人は、「汚れにくいカラー」という選び方をしてみると良いと思います。
クーラーは一度買ったら釣りやキャンプやアウトドア、BBQに運動会にと一生モノになるので多少高くても良い物を買うのをおすすめします。
アイスボックス22L 各種グレード
アイスボックス30L 各種グレード
イカ釣り用クーラーオプション「冷えキントレー」も使える
特にイカの保存に効果てきめんの氷焼けを防ぐステンレストレーです。
アイスボックス、フィクセル22Lは冷えキントレー「SSS」、30Lサイズは冷えキントレー「S」がジャストサイズです。
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