こんにちは、ギョギョライターです。
黒鯛前打ち釣法で必須装備と言えば、U字ガイドにタイコリール、そして偏光サングラス。
前打ちでは明るい日中の時間帯にテトラや障害物を狙って餌を落とし込んで行くので海中が見えることすなわち釣果に関わって来るほど重要なアイテムですね。※大袈裟じゃなく
根掛かりを恐れる事が無くなるくらい水中が良く見え、ガンガン餌を落としていける最強の偏光サングラスを探してみました。
偏光ならなんでも良いわけではない、最も水中がよく見えるサングラスを探している。
前打ちだけでなく、ヘチ釣り、落とし込み釣りをする人、以下のような人は参考になると思います!
結論、水中を見るにはTALEXラスターオレンジが最強

さっそく結論ですが、前打ち/ヘチ釣り/落とし込み釣の偏光サングラスのレンズカラーはTALEXのラスターオレンジが最強です。※ミラータイプ、フレームはお好みで。
オレンジレンズは見た目もオシャレです。
試着が出来る眼鏡屋さんで掛けさせてもらい、外の川で何度も見比べた結果のベストアンサーです。
このカラーを選んだ理由は以下の通り。
タレックス光学工業株式会社は1938年に大阪で設立し世界初の偏光サングラスのレンズメーカーです。
偏光レンズ専門メーカーならではの全工程一貫生産、6000項目以上の品質管理項目を設け高品質なレンズが売りで釣り業界ではかなりのシェアを持っています。
TAREXのレンズカラーには全て意味があり、雑光をカットしながら自然な色合いで見えるトゥルービューや、物が立体的に見えるアクションコパーと呼ばれる茶褐色等、色によって得意なシチュエーションを分かりやすく表現しているのも人気の理由です。
TAREXのトゥルービューと呼ばれるレンズカラーは世界で唯一、カラーで特許をとっている偏光レンズだそうです。
何がすごいって、水中の障害物がめっちゃハッキリと見えます。
レンズカラーのオレンジもそこまで濃くはないので、朝マヅメのローライト時にも暗くて見難い、なんてこともなく1日中付けっぱなしでも問題無いカラー。
この偏光が有ると無いのとじゃ正直、釣果に差が出ると思います。
ラスターオレンジの水中の見え方
では、TALEXのラスターオレンジの見え方をご覧ください。
Iphoneのカメラに偏光サングラスを当てて撮影していますので実際はもっとハッキリと見えます。
小魚の群れの見え方

円の中の小魚の群れ(約3cm)が見えますでしょうか。(スマホで閲覧の方はズームしてみて下さい)
よーく目を凝らすと見えるのですが、ぼんやり見てると分からないと思います。

みて下さい、一切加工してませんがすごくないですか?スマホに偏光サングラスをあてて撮影すると雑光が消え、円の中に大量の小魚がいるのが分かると思います。
写真は静止画ですが、実際では大量の小魚が動き回っているのが分かるのでもっとハッキリ魚だと認識出来ます。
シャローの川

上の写真は、30cm程の魚が写真中央に3匹仲良く泳いでいるのですが、裸眼では良く分からないと思います。
結構陽ざしがまぶしくて水面を照り返しています。

僕も偏光サングラスをかけるまで気づきませんでしたが、このように魚が3匹泳いでいました。
写真だと岩と魚の違いが分からんって思うかもしれませんが、実際には魚はヒレを振って泳いでいるのがハッキリ見えるので一発で魚だと分かるので僕は「お、あれ魚かぁ~」ってなりました。
コントラストがはっきりする色なので、水中の石はよりハッキリと黒く見えますね。
前打ち最強の偏光サングラスの定義は「天候を選ばず水中が一番見やすい物」
ではいつものように「前打ち最強の偏光サングラス」の定義を考えます。
偏光サングラスにも用途があるように、釣りによって求められる「見え方」という物があります。
水中が見やすい事
前打ち釣りやヘチ釣りにおいて「水中がいかに見やすいか?」は非常に重要です。
餌の付いた仕掛けをストラクチャーの合間をぬって落としていくわけですから、水の中が見える程に複雑な地形も攻める事が出来ます。
水の中が見えなくては根掛りが多発してしまいますからね。
1本だけで全天候使える物
晴天でカンカン照りの日は「ハイライト」と呼ばれ、非常に眩しいので色の濃いサングラスが向いているとされ、反対に曇天やマヅメ時等の陽ざしが弱い「ローライト」と呼ばれる日は色の薄いサングラスが良いとされます。
しかし、偏光サングラスも高価ですし僕のような趣味アングラーは天気によって使い分けるのは、費用の面からも現実的では無いです。
偏光サングラスの世界もも突き詰めていくとキリがない世界です。
人によっては通常メガネをかけて、更に偏光サングラスを使いたい人もいるでしょう。
従って、この偏光サングラス1つもってればどの天候でも使える万能な物が必要になります。
水中の障害物が見やすいコントラスト性能の高い茶系カラーを選択
水中を良く見る為には2つの機能が必要になってきます。
一つは偏光サングラスとして基本の雑光カットと、
コントラスト性能が強いレンズは、物をシャープで立体的に見せ、速い動きが見やすいという特徴があり、赤・茶・オレンジ系のレンズカラーが該当します。
TAREXのコントラスト性能の高いレンズカラー一覧
TAREXのレンズの中でコントラスト性能の高いとされるカラーと特徴を表にしてみました。
この中から前打ち/ヘチ釣りに向いている偏光サングラスを選びたい。
TAREXカラー名称 | レンズ色 | 性能 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクションコパー | 銅色 | 自然さ:0% コントラスト:100% 明るさ:0% 雑光カット率:99% 可視光線透過率:30% | 最もコントラスト性能がはっきりするカラー。 速い動きの小さな変化も見逃さない。 |
ラスターオレンジ | オレンジ | 自然さ:0% コントラスト:60% 明るさ:40% 雑光カット率:95% 可視光線透過率:32% | 天候の急変にも暗さを感じさせない鮮明な視界と、コントラスト性能のバランスが非常に良い。 |
ピースブラウン | 明るめブラウン | 自然さ:20% コントラスト:70% 明るさ:10% 雑光カット率:50% 可視光線透過率:50% | 雑光カット率を適度に抑え、汎用性に特化。 |
ラスターブラウン | ブラウン | 自然さ:20% コントラスト:50% 明るさ:30% 雑光カット率:95% 可視光線透過率:30% | 幅広い天候に対応に臨場感のあるコントラスト性能。 |
アーシーブラウン | 暗めのブラウン | 自然さ:20% コントラスト:60% 明るさ:20% 雑光カット率:99% 可視光線透過率:15% | 強い光を抑えるカラー。 この中で最も可視光線透過率が低く、晴天特化向き。 |
エアリーパープル | パープル | 自然さ:40% コントラスト:60% 明るさ:0% 雑光カット率:99% 可視光線透過率:25% | 「白い物」をハッキリと強調させることが出来る |
この中のカラーをメガネ屋さんでサンプルを全てかけさせてもらったが一言で選別すると
という感想で、やはりアクションコパーは水中がくっきりはっきり見える印象。
ラスターオレンジとラスターブラウンも非常に良くて、ややラスターオレンジのがコントラストはっきりするかな?といった印象でした。
アクションコパーとラスターオレンジどちらを選ぶべきか
というわけで眼鏡屋さんからの視線が痛くなるほど試着して僕が最後まで悩んだのが、
この2つのカラーは簡単に言うと、
・アクションコパー➡コントラスト特化で最もハッキリ見えるが、視界が赤茶色になり、濃いのでローライトの天気には弱く、晴天用。
・ラスターオレンジ➡アクションコパーの濃さを少し弱めたような色で、コントラスト性能を少し抑えローライトにも対応できるようなバランス設計。
で、眼鏡屋さんと話した結論は、1本だけ持つのならラスターオレンジが優秀だという事に。
もちろん究極は2本持って、日中はアクションコパーで朝マヅメはラスターオレンジでっていうのが良いんだけど現実的じゃないですし。
日中にラスターオレンジ使っても眩しすぎる!なんて事も無く、かといってマヅメ時もしっかり水中が見えましたから非常にバランスの良いカラーだと思います。
あと、アクションコパーは赤茶色感が非常に強くて視界がかなり赤くなるので違和感を結構感じたのと、ラスターオレンジとアクションコパーをかけくらべてもそこまでコントラストの違いは感じられない(言われればそんな気がする)くらいでした。
サングラスの見た目としてもラスターオレンジのレンズカラーはあか抜けててカッコイイと思います。
個人的にアクションコパーはちょと赤褐色すぎて昭和感がある。。
安い偏光と高い偏光サングラスの違いは?
最強の偏光サングラスが決まった所で、みんなが思っている疑問を解消していく。
おそらくこれ一度は思った事あると思うんだけど、高いサングラスがなぜ高いか理由を言えますでしょうか?
TALEXの偏光に限ってはひずみが非常に少なく、かけるとシャキッ!と目がよくなったようにくっきりとしたクリアな視界で高品質さを感じられるのですが、ぶっちゃけこれは2本もって実験的にかけ比べないと分からないかも。
安い偏光サングラスはレンズカラーはほぼ選択出来ないと思うので、今回のようにコントラスト性能に特化したレンズカラーによるオプション効果は安い偏光では得られないと思います。
(水中が見やすい等の効果です。)
そして最も違うのは耐久度で、レンズの作りの構造が違います。
下画像はTALEX公式のレンズ構造のイメージ図ですが、高価な偏光サングラスは、レンズとレンズの間に偏光フィルターを挟みこんでいる物が多く非常に耐久力に優れ安定したクリアな視界が出来ます。

逆に安価な偏光レンズはというと、レンズに偏光フィルターを張り付けてあるものが多いので、使用しているうちにフィルムが浮いてきやすいです。
体感では丁寧に取り扱っても1年でこの写真のような状態になるものが多いです。

さらに安い偏光サングラスは、雑光除去性能が低いのでレンズ自体に色を濃く着色する必要があります。そうやって雑考除去性能を上げているので、レンズの色が濃い物が多いと思います。
反面TAREXレンズは眩しさを抑える性能も高いのでレンズの色を薄くする事が出来ます。
つまり高いサングラスレンズは、レンズを暗くせずに眩しさを抑える事が出来るのです。
安い偏光でも十分に雑光自体はカット出来るので眩しさ軽減には有効ですが、圧倒的に耐久力が無いのとレンズカラーによるコントラスト性能等はありませんので、短期間の使い捨てに近い使い方が向いています。
実際安い偏光は3,000円程度ではありますが、1年に1回の買い替えが必要なのと、実釣時に水中のコントラスト性能が高いわけでは無いので、1本釣り用のタレックスを持つのは釣りの質を上げる意味では値段に見合った仕事はしてくれていると感じます。
ミラーレンズにすると性能は変わる?
ミラーレンズ(ミラー加工)とはレンズを鏡の様に反射する加工です。
これにより変わる事は以下の通りです。
可視光線透過率、つまり数%光を通さなくなるといわれていますが、実際にかけ比べると分かりますが、ミラー加工をしてもほとんど違いが分からないので変わらないと思って良いです。
釣りにおいては、好みで選んでもらって構いません。
しいて言えば、写真撮った時に目が映らないほうがいいとか、目をつぶっちゃったとか気にしなくて良いのはミラー加工ですね。
度入りサングラスとオーバーグラスどちらが良い?

最後に「目が悪い人はどのタイプの偏光サングラスを買うべきか」について僕の考えを。
僕は視力が悪く、基本的に通常時はコンタクトレンズを使用しています。
目が悪い人にとってのサングラスの選択肢としては以下のパターン。
上の3択になると思うのですが、僕のおすすめは
要するに、偏光サングラスに度を入れてを作るべきか?に少し悩むのですが、僕は釣りにおいては度付きの偏光サングラスは不要派です。
理由としては、今回のようなコントラスト性能に特化したレンズは視界の色は赤系になり少し不自然ですし、偏光サングラス越しではスマホが見えにくい問題もある為、適度にサングラスを外したくなるシチュエーションも多いです。
サングラスに度を入れてしまうと、気軽に外す事が出来ず、そのたびに普通のメガネにかけ直す手間もありますし、持ち運びも大変となり実釣に向いていません。
また度入りはワンオフサングラスになるので売ったり人に譲ったりするのも難しく汎用性に欠けます。
あるあるですが、偏光サングラスで水中がよく見えると、同行者にサングラス貸したくなるんですよね。
そんな時に度付きレンズだと貸せないので視界を共有出来ない寂しさも。
従ってコンタクトレンズに偏光サングラスをかけるのがベストで、普段眼鏡の人はオーバーグラスにして眼鏡の上からかけられる偏光サングラスが良いと思います。
車の運転中でもオーバーグラスならサッとかけられますしね。
以上、前打ち/ヘチ釣り最強の偏光サングラスについてでした、参考になれば!
TAREX ラスターオレンジレンズ使用偏光サングラス↓
オーバーグラスタイプ↓
(眼鏡の上からかけるサングラス)
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