以前書いた「最強の防寒手袋を探せ!」の記事で最強の釣り手袋の一つと認定させて頂いた34の超高感度グローブⅣを使いこんだインプレッションです。
値段がそこそこしますので、防寒力や使用感等、みなさんが気になる部分を解消できればと思います。
サイズ感など参考になれば。
34/超高感度グローブⅣとは?
- 暖かさと感度を両立させた「超高感度グローブ」シリーズに新製品が登場! 第4弾となる今回は自由に指を出し入れすることが可能なフィンガースルータイプ。親指・人差し指・中指の部分を折りたたんでポケットに収納可能! より厳しい寒さにも対応できるようになっています。
甲側には前作と同じく「Titanium α」に「TACTYWARM」を加えた素材を使用し、保温性は抜群!掌側には人工皮革「メアジュ」を採用しているので、感度もまったく問題ありません。
※Thirty Four公式HPより抜粋
アジング専門メーカー34(サーティフォー)の「34/超高感度グローブⅣ」は2013年に第一弾の超高感度グローブが発売させてから改良され続け、現在では第4弾となるのが今回のグローブのようです。
正直僕はアジングはやらないので失礼ながら今まで知らず、今作からこの手袋を知りました。
2種類の生地と新素材が使われているグローブ
超高感度グローブⅣの特徴は素材が2種類の生地を使用しており、部位によって使い分けた仕様になっている事の様ですね。
現在主流の防寒手袋と言えば、「タイタニウムα」素材を使用した物が評価が高いと思いますが、超高感度グローブは手の甲の部分に「タイタニウムα」と「タクティウォーム」の5重構造を使用し、掌側には感度を損なわない人口皮革「メアジュ」を使用しているとの事です。
中のオレンジ色のフリースの様な素材がタクティフォームなのかな?よくわからん。
ドアップで撮影したのでチクチクしそうに見えるかもしれませんが、そんなことは無く柔らかい着心地です。
細かい作業が可能なフィンガースル―構造
ルアー交換やラインの結束等の細かい作業の時は指を出す事も可能。
出せるのは親指・人差し指・中指の3本のみ。
フィンガースルー構造と銘打っていて、使用しない指先は灰色のバンド部に折りたたんで収納する事が出来、ラインを結ぶ時に邪魔にならない様になっている。
とまぁ専門用語がいろいろ出てきたが、百聞は一見にしかずって事で大切なのは実際に使ってみて暖かい&操作性が良いかどうかが大事。
実際に使ってみた防寒力・暖かさ
では超高感度グローブⅣを実際にシーバスウェーディングで使用してみました。
1月9日で気温は8度、風があるので体感めっちゃ寒いですが、グローブを嵌めると全く寒くありません。
さすがにあったかーい!とは思いませんが、「全然寒くない!」って感じです。
左手はフルカバー、右手は3本指を出した状態で使用してみる
比較する為に、左手はフルカバーにして右手はフィンガースルーにして指3本を出して釣りをしてみます。
最初は指が出ている方が操作性が良くていいなと思ってましたが、風が強くなってくると指がキンキンに冷えて耐えられずすぐに指先をフルカバーに戻しました。
やっぱあると無いとじゃ防寒力全然違くて、フルカバーにしてれば今日の気温なら全然平気です。
よくある指先カットタイプの手袋じゃ正直この季節は耐えられないので冬はフルカバータイプを絶対買ってください。
その点この手袋は指出し/フルカバーとどちらでも対応出来るので保温力は問題無かったです。
掌側が人口皮革で薄い素材なので、寒いとしたらこちら側か?と思いましたが、基本ロッドを握ってるかリールを握ってるかで掌が風にさらされることは無いせいか全然寒くなかったです。
フィンガースルーの隙間は微々たる物で特に冷気を感じる事もありません。
実際に使ってみた感度・操作性
実際に嵌めてみると、最初は感動するほどのフィット感!っていう印象はなかったけれど、何かを手で触ると感度の良さを感じる。
写真で伝わるかわからないが、手のひらの形にフィットする、ややしっとりとした様な薄い革の様な素材感。
革製のゴルフグローブもこんな感じだった気がする。
滑る?グリップ感は?
グリップ感は、人口皮革全体が滑らないのでフルキャストしてもすっぽ抜けそうな不安感は無かったです。
ゴム素材の様にギュッギュッ言うような滑らなさでは無く、普通に滑らないって感じ。
一般的なタイタニューム素材と比べてみたけどほぼ一緒な感じで、やや超高感度グローブのが薄い分ロッドの凹凸を感じてしっかり握れている感覚がある。
片手でスナップきかせたキャストしてもロッドが手からすっぽぬける不安感は無かった。
素手とグローブ有りどっちが滑らないか?と言われると微妙なとこで、同じくらい滑らないって感じ。
可もなく不可も無くというよりは、素手と変わらないくらい違和感ないって表現の方がしっくりくる。
キャスト時の操作感
めちゃくちゃやり易い。
キャスト時のラインを拾う作業がやり易いかどうか気になっていたが、全然違和感無い。
かさばるグローブでやると指にラインの感覚が無くてリリースポイントが狂ったりするけど、このグローブはそんなことなかった。
たぶん、指のひらの感度が良いから指の放すタイミングが狂わない。さすがアジング用。
むしろラインの痛さが軽減されるから安心感からいつもより気持ちフルキャストに力が入る気すらするので、ジギングやる人なんかはかなりいいと思う。
リールの巻き心地、感度は?
いいねぇ。
素手にはさすがに適わないが、ほぼほぼ違和感のない巻き心地。
僕は手袋してリール巻くとなんか気持ち悪くて外したくなっちゃうのですが、この手袋はならなかった。
特に人差し指の横の部分?がよくハンドルにあたるんだけど薄いからハンドルの形がボヤけない感じ。
操作性に関しては総じてかなり良いぞ。
ルアー交換は?スナップは開けられる?
くー、ここまで完璧だったけどやっぱここの壁にぶちあたるなぁ。
フルカバーでグローブした状態だと指先部分の生地が余るのでスナップがめっちゃ開けにくい。
その為のフィンガースルーやろ、指先出せばいいじゃんと思うかもしれないけど、現場マジで寒くて一瞬ですら出したくないレベルなんよ。
まぁ寒いの我慢して指出してスナップ開けるしかないけど指先を出す➡しまう作業も面倒でルアー交換が遠のく。
このグローブが悪いわけじゃなくて、むしろ他のグローブより指を出せる分優れてるんだけど、現実問題として寒い&メンドクサイけど指出して交換するか、フルカバーでめっちゃスナップ開けにくいかを迫られてしまう。
おそらく全フィッシンググローブの宿命でもあり、乗り越えなきゃいけない壁の部分かもしれない。
指先の素材を更に薄くするか・・・でも耐久力が・・・難しい。
次回超高感度グローブVが出るなら34さんには改善というよりグローブ界の革命を強く望みます。
サイズ感と選び方は?
参考になるかわかりませんが、僕は手は小さい方だと思いますがMサイズでピッタリです。
人差し指長65mmでしたので公式のサイズ表で見てもそんなもんでしょう。
試しにLも着用しましたが、Lでもそんなに違和感なかったですし指先を出したい場合にはLのがカバーだけを脱ぎやすかったかな。
せっかく高感度が売りな手袋なのでジャストサイズで着用をおすすめします。
人口皮革は伸びませんが、甲側の素材は伸縮性があるので多少小さくても着用できると思います。
欠点・気になる点は?
暖かさ、操作性共にかなり優れている超高感度グローブでルアー釣りにはおすすめ確定なんですが、安い買い物じゃないので僕が気になった点を少し。
全員に当てはまるかは分かりません。
フィンガースルーは、片手では留められない
指先を折り返してバンド部に留められるのですが、釣りの最中にバンド留めしたくなっても、ロッドを持った片手でバンド留めするのはほぼ不可能です。
釣り中現場でラインを結んだりする時に指先を出してバンド止めしたかったのですが、片手では収納出来ず手袋を獲りました。(収納しないとラインが引っかかる)
この点はモンベルのグローブの様なタイプのバンドの方が優れていると思いました。
ロゴのシール?がたぶんすぐ剥がれる
ロゴ自体はシンプルで好きなのですが、たぶんこのビニールっぽい素材、経験上すぐ剥がれてボロボロになるヤツな気がする。
ボロボロになった手袋は友人におすすめしにくいですし。
この手袋めっちゃいいよ!➡でもボロボロ・・・。
※僕の勘違いだったら訂正します。それなりの値段のする手袋ですので気になるのです。
アジング専用?他の釣りでも使える?
アジング専用グローブ・・・とメーカーは謳っていますが、アジング専用で感度や操作性が高すぎて他の釣りが出来ない!なんてことには当然なるわけもなくシーバスでもジギングでも非常に使いやすいです。
防寒性の方もアジングだろうが他の釣りだろうが外で釣りする事には変わりませんので所謂タイタニュームα素材の他の手袋よりも防寒性は高いです。
現在防寒性に優れると言われる主流のタイタニュームα素材の他メーカー手袋はおおよそ5,000円前後の物が多い事を考えると、この手袋の人口皮革との2種の素材を貼り合わせている事、フィンガースルー構造等を考えるとこの価格は妥当な感じ。
僕の総評としては
真冬でも釣りに行っちゃうような変態は買って損は無いと思います。
変態の参考になれば幸いです。
こちらの生地では防寒力に特化したグローブも紹介してます。
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