前打ちでは通常の竿とは少し違う物を使用し、一番の特徴はガイド部分にあります。
前打ちではこのU字ガイドと呼ばれるガイドが非常にメリットがあるんですね!
一般的なガイドと違いがあるのでしっかりマスターしてくださいね。
前打ち竿の最大の特徴の「U字ガイド」
前打ちでは「U字ガイド」と呼ばれるガイドがついた竿を使います。
タイコリールに続いて、ロッドも特殊仕様になっています。
ガイドが一般的な物に比べて非常に小さく、「U」の字をしています。
このガイドは前打ちや落としこみの釣りでは一般的なのですが、他の釣りではなかなかお目にかかることのないガイドですよね。
一見ガイドが小さくてなんのために?と思うかもしれませんが、非常に前打ちに特化したガイドでメリットは2つ。
まずはU字ガイドを見てみましょう!
U字ガイドとは?
こちらが「U字ガイド」です。
U字ガイドでは、金属の針金の様なガイドが「U」の字の様に曲げられて作られています。
ラインが通るガイド(穴)の部分が非常に小さい為、ラインが出ていく際に抵抗になります。
つまり、ラインが出て行き難いんですね。
一見デメリットしかない様に感じますが、U字ガイドはラインが出て行き難いおかげでガイドとガイドの間で糸がたるみづらい(糸フケが出づらい)のです。
糸ふけがでずらい事により、通常のガイドよりラインを一直線に張れるという事なんですね!
これは魚のアタリをラインで感じとる前打ちには必要不可欠です。
また糸ふけがでない為に糸が絡むといったトラブルが起きにくいのも利点の一つです。
しかしその反面、ガイドが小さすぎて抵抗がある為、仕掛けをスムーズに出し入れする事が出来ないのでラインを大量に出す投げ釣りには不向きですし、ヘチ釣りの様にスルスル~っとラインを出していく事は難しいです。
こちらはルアーロッドなどでよく見るガイドですよね。
ご覧のとおり、ラインが通る穴も大きく、ラインが抵抗なく放出されるようになっています。
U字ガイドとは大きさが全然違います。
つまり、U字ガイドは投げる機能を捨て、あえてガイド穴を小さくする事により抵抗を作り、ラインでアタリをとるために感度を重視した前打ち/落とし込み専用のガイドです。
前打ち竿の長さ
前打ち釣りでは竿の長さは非常に重要です。
前打ちの基本の長さは5.3mを基準に考えて下さい。
ルアーロッド等は長くても3m程度ですが、前打ちでは5m前後のロッドを使います。
理由としては、タイコリールや上のU字ガイドである為に、仕掛けを投げる事が出来ません。
ですのでロッドの長さ=探れる範囲に直結するので、ロッドも長くなります。
しかし、長ければ良いというわけではなく、遠くを攻めることが出来ますがその分近場を攻めづらく、また重くなります。
あまり長さを必要としない場所では4.3mが非常に軽くて使い易いです。
大は小を兼ねるといいますが、想像以上に前打ちでは海の風などの抵抗があり疲れます。
長いと操作性も非常に悪いので注意してください。
自分が行く場所をチェックして最低限の長さの竿を選ぶのがベストですね!
前打ち竿にはズーム機能がある
前打ち竿にはU字ガイドの他にも変わった特徴があります。
それは「ズーム」という竿の長さを1m程伸ばす事が出来る機能があります。(ついてない竿もあるけど)
これは他のジャンルの釣りには無い機能ですよね!
必要に応じて長さを変えられるので、届かないな・・・という時にはグイっと竿を伸ばす、まさに奥の手の様な機能があります。
前打ち竿の調子、硬さ
前打ちではアタリを竿先で感じ取る釣りですので先調子がよく使われます。
好感度重視のロッドが求められるわけですね。
硬さではテトラ帯での前打ちでは魚をかけてからのんびりとやりとりをしていると潜られてしまいラインを切られていまいます。
従って、魚をかけたら強引に引きづり出し、根に潜られないだけのパワーも必要です。
基本的に前打ちではよっぽど障害物のない場所でない限りドラグなどでラインを送りこむことはせずに、長いロッドで魚の引きを吸収し耐え、パワー勝負をします。
長い前打ち竿が海面にギューンと突き刺さるほど曲がるファイトは見ている人をワクワクさせますよ!
ファイト中は回りの視線が一気に前打ち師に集まりますので腕の見せ場です。
以上が前打ち竿の特徴となります!
まずは釣り場にいってみて必要な長さを調べてみるとよいと思います。
竿の長さはかなり重要になってくるので、迷ったら4.3mの短めにして下さい。
軽いほどストレスが無く、何をやっているかが分かりやすいので初心者向けとなります。
自分が行くポイントで前打ちをしている釣り人(リールがタイコリールなのですぐわかります。)の竿の長さをチェックしてみるといいかもしれませんね。
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