ガン玉の選び方と打つ場所の説明です。
前打ちでは、この「ガン玉」を巧みに使い、エサを魚まで運びます。
このガン玉選びが初心者と上級者の差とも言えるほど奥が深い部分です!
そもそも「ガン玉」とは何?
まずは「ガン玉」が何か説明しますね。
上の画像がガン玉で、簡単に言うと「重り」です。
元々は散弾銃の鉛に割れ目を付けた物を釣り用の重りとして使ったのが始まりで、ガン(銃)のタマ(弾)です。
ガン玉の重さの表記は「B」(bullet)で表すのはこの為です。
このガン玉を、針やラインにハサミこんで固定して使うのですが、ガン玉を使う理由は一つ!
・底を取る為にガン玉を使う
これに尽きます。
もう少し詳しく説明しますね。
何故、底を取りにガン玉を使うの?
前打ちでは、エサに蟹やイガイや青虫等が使われます。
ハリにエサを付けて、そのまま海に入れて落としていくのが本来一番自然で釣れるのですが、なかなかそうはいきません。
それは、「潮の流れ」があるからで、流れがある為にエサそのままでは軽すぎて流されしまい底まで沈める事が出来ません。
ラインもピンッと張れない為に、魚のアタリもよくわからないなんて事にもなる為、ガン玉の重りを足してやる必要があるわけです。
ガン玉のメリットは
・付け外しが簡単
・好きな場所に打てる
・小さく魚に違和感を与えない
この3つ。
海の潮の流れは常に一定では無いので、流れが早ければ重くしたり、打つ場所を変えたりと臨機応変に重さを変更が出来る事が最大のメリットとなります。
小さいので目立ちにくく、あくまで使うエサを自然に沈める為のオモリの役割です。
ガン玉の選び方
ガン玉にはたくさんの種類があります。
前打ちでは下のB~6Bほどを使用します。
B (約0.57g)
2B (約0.75g)
3B (約0.95g)
4B (約1.20g)
5B (約1.85g)
6B (約2.65g)
この6種類でグラム数まで覚える必要はありません(笑)
ガン玉を選ぶ基本は、その場所で最低限底がとれる重さです。
軽すぎて流れに負けてしまい何がなんだかわからなくなりますし、重すぎるとエサの落下スピードが速すぎて魚に違和感を与えたり、アタリもわかりづらくなります。
前打ちでは基本はBの重さを使用することが多いと言いますが、初心者のうちは重いガン玉のほうが底をとりやすい為6Bくらいの重さを使って慣れてみて下さい。
もっと軽くても大丈夫だと思えば軽くし、流れが強い場所ではもう一つガン玉を追加してさらに重くします。
ポイントは、底を取れる重さの中で、可能な限り軽くする!という事です。
基本的なガン玉を打つ場所
ガン玉を打つ場所はエサによって変えます。
下の例はあくまで「基本」なので、自分のこだわりを探して見てくださいね。
基本的に打つ場所は大きく分けて2パターン。
・針に直接ガン玉を打つ
・ハリス(ライン)にガン玉を打つ
使い分けは大体この2種類になると思います。
針に直接ガン玉を打つ場合
針に直接ガン玉を打つエサは分かり易く言うと「エサ自体が硬い物」です。
カニ・貝等のエサ自体が重量があるものですね。
前打ちでメジャーなエサの「カニ」を使う場合、ガン玉は針のふところに打ちます。。
あまり重い物を使うと落下が不自然になったり、魚がエサをくわえた時に違和感を感じ易くなるので、あくまでも底が取れる重さを選んでください。
ライン(ハリス)にガン玉を打つ場合
ライン(ハリス)にガン玉を打つ場合は「エサが柔らかい物」です。
青虫やオキアミ等のフニャフニャしたエサは、針に直接ガン玉を打たずラインに打ちます。
青虫などは出来るだけ自然にユラユラとアピールしたいので、針に直接ガン玉はを打ってしまうと不自然な落下の仕方になってしまうのが理由です。
従ってエサから少し(10cmくらい)離した場所に打ちます。
エサから近いほどアタリが分かりやすかったりしますが、エサの動きが不自然になり、遠く離せば自然な動きになりますがアタリがとりづらかったりエサが遊ぶ範囲が大きくなる為、複雑な地形を攻める時は根がかりが多くなります。
ガン玉マイスターになる事が黒鯛師への近道!
・ガン玉が軽いほど自然にエサを落とすことが出来、食いがよくなるが底を獲りずらい。
・ガン玉が重いほど底は取りやすいが、エサのアピールが不自然になる。
これを頭にいれ、その場所で底がとれるギリギリまで重りを軽くするのがポイントです。
僕がよく良く浜名湖で以前、かなり荒れている日に底が取れず釣りにならないな~と思ってお手上げ状態の時がありました。
そこに前打ちの年配の方がいたのですが、仕掛けを見せてもらうと、エサは蟹を使いラインに直接ガン玉を6個くらい多めに打ち底を取っているのを見て驚きました(笑)
何がすごいって、あれだけ荒れている状況でクロダイを何枚も釣っていて・・・。
普通の人なら前打ちなんてとても出来ない海の状況で、ですよ!
一匹チンタをお土産にもらったのを今でも覚えてます^^
基本のガン玉の打ち方をベースに、自分のフィールドの条件やエサを考えてベストな重り選びをしてみて下さい。
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