前打ち釣り講座 前打ちとはどんな釣り方?

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前打ちの釣り方

クロダイ、チヌを釣る方法として、「前打ち」という釣り方があります。
クロダイだけでなく、メジナやカサゴ等、底付近の様々な魚を狙うことができる釣法で、小物から大物まで狙える簡単かつ面白い釣法です。
まずは簡単に前打ち釣りがどういうものか説明しますね!

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クロダイ前打ち釣りとはどんな釣り方?

前打ち釣りは黒鯛を釣る為の攻めの釣り方で、クロダイがいそうな場所(テトラや岸など)にエサをゆっくりと自然に落としていき、上から落ちてくるエサに興味深々なクロダイを狙う釣りです。
岸やケーソンの際の前を打つ、から前打ちと呼ばれています。

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この前打ち釣りはクロダイがいそうなところを探してはエサを落とし、だめなら場所を移動してまた探すを繰り返す。
基本的に難しい操作は必要なく、エサをそーっと落とすだけですね。
単純な釣り方に見えますが、仕掛けを落とす場所の構造や、波や潮の動きを読んだりと奥が深いです。

簡単な仕掛け&釣り方のわりに大きな魚を釣ることが出来る数少ない釣り方で、ドラグを使わない為に魚本来の引き・力強さをダイレクトに味わう事が出来るのも前打ち釣り魅力の一つです。

テトラの間や、駆け上がり(海底が浅場から深くなっているところで、魚の通り道)をガンガン狙ったりと待つのが嫌いな人にピッタリな釣り。
本物の餌を、自分でゆーっくり落とす、ルアー釣りにも通じる釣り方です。
黒鯛だけではなく、メジナやイシダイ、カサゴにアイナメ等、竿が届く範囲であれば餌を魚に合わせる事でたくさんの魚を大きさ問わず釣ることが出来る優れた釣法です。
基本的には前打ちは縦の釣り方になります。

「前打ち」の名前の由来と類似釣法

前打ち釣りは別名「名古屋釣法」とも呼ばれ、名古屋が発祥の釣り方だと言われています。
似た様な釣り方が他にもあり、

1.前打ち
2.落とし込み
3.ヘチ釣り

この3種類が似た釣り方としてよくあげられます。
何が違うの?と思うかもしれませんが、基本的に同じ様な釣り方と思ってもらって大丈夫です。
カニや貝をゆっくり落とすという意味ではほぼ同じなのですが、地域の特性(フィールド)によって細分化されているイメージでしょうか。
サッカーとフットサルの違いみたいなもんです。

厳密に言うとそれぞれ少し違うので、前打ち、落とし込み、ヘチ釣りの違いを比較してみましょ!

1.前打ち釣り

前打ち釣りは基本として5メートル前後のU字ガイドの竿で、ケーソンの捨て石やテトラポッド回りをエサをゆっくり落としながら誘う釣り方です。
その名の通り「前を打つ」とあるように長い竿を使っての落とし込み釣り。
テトラポッドの周りを5メートル程の長い竿で攻める事が出来る為、3種類の釣り方で最も広範囲を探ることが出来る。
僕の地域の浜名湖ではテトラ帯が多い為、メジャーな釣り方になります。
写真の様にながーい専用竿を使い、5メートル以上もあるのにびっくりするくらい軽い。

仕掛けは超シンプルで、ラインに針を結び、オモリを付けるだけ。
エサを付けてそっと水中に落とし、海中に落ちてしまったor流されたエサを演出するというシンプルなのに大物が狙えるのが前打ちという釣り方です。

前打ち釣りの特徴
・5m前後のU字ガイドの竿を使用
・ドラグ付きのタイコリールを使用
・テトラ周りや駆けあがりを狙う
・糸フケや竿先で当たりを獲る
・ラインはあまり出し入れせず、竿の上下で仕掛けを落とす

2.落とし込み釣り

落とし込み釣りは、3~4メートル前後のU字ガイドの竿を使い、浮力のある目印付のラインでアタリを取る釣法です。
ケーソンや堤防等の壁にそってエサをスーッと落としていき、堤防の壁からカラス貝や蟹が剥がれ落ちていく様子を演出します。
また、浮力のある目印付きのラインを使う事が特徴で、この目印の落下速度でアタリを獲ります。

落とし込み釣りの特徴
・3~4m前後のU字ガイドの竿を使用
・ドラグ付きのタイコリールを使用
・ケーソンや堤防の壁を狙う
・浮力のある目印付きのラインであたりを獲る
・浮力のある仕掛けの為、浮いた棚を狙う

3.ヘチ釣り

ヘチ釣りは2~3メートルの短いテレスコガイドの竿と、ドラグの無い回転性能の良いタイコリールを使用し、ヘチからガンダマの重みのみでラインを送り出し水中を餌が落下している様子を演出する釣法です。
ヘチ=岸や堤防、岸壁の波打ち際ギリギリの場所という意味です。
ヘチ釣りは竿が短い為、ラインを送りこんで餌を海底まで落としていきます。
その為ヘチ釣りに関してはU字ガイドでは無く、ラインが放出されやすいテレスコガイドが使用され、ドラグ無しのタイコリールを使って仕掛けを送り込む為、タイコリールには回転性能が必要になります。
(餌をガンダマの重みのみでスルスル~っと落としていきます。)

ヘチ釣りの特徴
・2~3mのテレスコガイドの竿を使用
・タイコリールはノンドラグを使い、回転性能が重要
・ラインをガンダマの重さで落としていく
・ラインを出していくので深い棚まで探れる

この3つの釣り方は基本的にはエサを落として探るという釣り方は同じです。
地方によって厳密にルーツ等があるので、もう少し細分化されている地域はあるとは思いますが、最近では分けが非常に曖昧になってきていると個人的に思うのでそこまで深く考えなくても大丈夫です。
落とし込み・ヘチ釣りをより広範囲に発展させた釣法が前打ち釣りと思ってもらえばOKだと思います。

前打ち➡落とし込み➡ヘチ釣りの順で竿が短くなっていくよ!

前打ちに使われる専用タックル


※写真のロッドは伸ばすと写真に写りきらないので、畳んだ状態で伸ばしてません。伸ばすとかなり長いです。

前打ち釣りは非常にシンプルな仕掛けです。
ロッドは、U字ガイドと呼ばれる竿を使い、基本の長さは5メートルが基準。
釣り場に合わせてもっと長い竿か、短い竿か選んで下さい。
長ければ遠くのテトラを狙えますが、その分竿が重くなりストレスになります。
(釣り場では風が吹くと想像以上に腕に負担がかかります。)
そのかわり短ければ軽くてストレスがないが、遠くを狙えません。

リールは、この前打ちに関しては、仕掛けを「投げる」ことは無いので写真の様な「タイコリール」と呼ばれる特殊なリールを使います。

あとは糸もしくは針にガンダマを打ち、(糸を挟んでペンチでつぶして固定)針を結び、エサをつけるだけ。
非常に簡単な仕掛けで初心者にもわかりやすく、かつ大物が狙える釣り方です。
エサはカニ、オキアミ、貝等、その時期、釣る魚に合ったエサを使います。

基本は待っている釣りではなく攻めの釣りなのでコツとしては、ひたすら落として反応がなければ移動を繰り返し、自分の足で魚を探すことが釣果アップの近道です。
簡単な仕掛けであり、待つのが嫌で大物が狙いたいという人にピッタリな釣り方です。

前打ちで釣ったクロダイです。
初心者でも十分に狙うことができます。
簡単がゆえにとても面白くて奥が深い釣り方です。
前打ち師は極めるととてつもなく渋くてカッコイイですよ!
黒鯛だけでなくいろんな魚が狙えますよ!

クロダイの釣り方まとめはこちら

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